沈黙の春
2008 / 01 / 31 ( Thu )
タイトルには、春になっても小鳥のさえずりすら聴こえなくなってしまった=
鳥も虫も草もそこから姿を消してしまった、という意味が込められています。
ほんの僅かな虫が邪魔なだけで、他の無関係な生き物から水、大気、土壌といった
かけがえのない自然の土台までをも巻き込んで、最終的には人間の身体をも蝕む、
様々な殺虫剤や農薬を初めとした化学薬品。その被害と対策、自然保護を訴えた内容。
この本が発表されてから40年以上も経ちますが、
今の世界の環境は、当時よりも少しは改善されてきているでしょうか?
化学物質や薬品による被害への対策や取組みの効果は上がったのでしょうか?
少なくともイエスとは答えられないでしょう。
自然破壊に少しは歯止めがかかり始めてきたでしょうか、
少なくとも、イエスとは言えないと思います。
それどころか、自然の破壊は進む一方で、環境問題はもはや地球規模にまで達し、
原因は分かっていながら、改善するために必要な努力への取り組みも、
まだ本腰入らない状況に思います。理想や目標は美しく掲げておきながら、
達成のための努力は先回しで、目先の経済的な利益ばかりにこだわっているようにしか、
思えません。
ビオトープ管理士を目指す方、自然環境保護や環境問題を真剣に考えている方には、
必読の一冊になるのではないかと思います。