こども環境管理士の目指すもの
2008 / 02 / 29 ( Fri )
こども環境管理士と聞くと、何となく、
幼児期の早いうちからエコ意識を持たせるとか、
地球環境問題についての知識を教えるような、
早期教育的なイメージをもたれる人もいるのではないかと思います。
確かに長い目で見れば、将来的にはそういった地球規模の環境問題を考える事にも
繋がっていく事にはなると思いますが、
幼児期の子どもに、いきなり地球が大変なんだよ、とか、
環境に優しい生活をしようねとか話したところで、
実感を持てるでしょうか。
幼児期は、身近な自然に触れて感動したり遊んだりしながら、
自然の素晴らしさや小さな生き物にも生命があることに気付いて、大切にしようとする、
思いやりの心と、健康な身体の発達を育む事が目標であり、
自然に対する知識を大人が子どもに一方的に与えるようなものではないです。
幼児期の子どもは好奇心旺盛であり、その好奇心をもとに、積極的に自然の中に
小さな危険を恐れずに飛び込んでいく・・冒険、ですよね。
とにかく、自然に触れ、自然を知ること。それが次第に、
自然の大切さや自然に対する正しい理解を持てる、
つまり環境に優しい暮らし方を考える事の出来る豊かな人間性が育つために必要な経験なんです。
ですが、今では、都市化された町では緑=自然という見方があるせいか、
緑化運動と称して植えられた街路樹や花壇のパンジーを自然だと思っている子どもも
少なくないでしょう。
綺麗に人の手入れの行き届いた公園に生えてる園芸種を自然だと思っている子もいるでしょう。
ホームセンターで買ってきた色んな外国の園芸種の植えられた、芝生のある自分の家の庭を、
自然だと思っている子だっているでしょう。
本当の自然とは何なのかを知らないまま育ってしまったら、地球環境問題もエコライフも、
間違った理解と認識のままとりくめば、逆効果につながりかねないでしょう。
現に、そういった事態も起きているんです。野生動物への安易な餌付けによる大量繁殖とか、
環境に優しいエコ製品の原料を大量に生産するためのプランテーション作りの為に、
森林が伐採されていったりとか・・・何のためのエコなのか。
過剰な資源搾取による自然破壊が大きな原因と問題の本質であるはずだったのに、
環境に悪影響を与えないものを生産すればいい、という人間社会だけの
都合のいい考え方では、とても持続性のある社会が構築されるとは思えません。
本当に自然の大切さが分かる人になってほしい。その正しい認識と理解が、
地球の壊れかけた環境を修復する鍵になると思います。
そして、子どもだけでなく、子ども達を支える大人たちもまた、
自然生態系の正しいしくみを理解していくことが大切であり、そういったことが出来る場所として、
身近で日常的に触れ合える自然を幼稚園や保育園、学校などの空間に形成していく、
それがこの資格を持つ人が目指すもの、だと考えています。