本物の自然と見栄えだけの自然

今、求めるのは本物の自然です。野生の様々な生き物がお互い関わり合って暮らせる自然です。
人間の見た目に美しい、人間が楽しめる、人間が管理しやすいように作られた、
人工的で見た目だけの自然ではダメなのです。
人間はそれで満足できたとしても、
野生の生き物も、地球も、それを自然とは認めてくれないでしょう。

生態学の復習をしながら、ビオトープ論の序盤あたりを進めています。
このペースだと秋の試験日までとても間に合わないかもしれませんが、
先を急ぐ余り不十分で誤った認識をしたまま進んでしまうことだけは避けたいので^^;

ドイツの環境保全の取組みは素晴らしいですね。
郊外の自然地域だけでなく、人間の暮らす都市のあらゆるところにも
野生生物が暮らせるような緑地を配置して、
都市部の緑地と自然地域両方の緑地をネットワーク化しているのだそうです。
日本も大分都市化の進んだ地域が増えましたが、日本の都市部における緑地はどうでしょうか。
都市の中にある緑といえば、街路樹だったり、公園だったり、
道路沿いのプランターのパンジーやチューリップだったり。
人間の見た目には綺麗な緑ではありますが、自然とは呼べない、
人工的な緑地である場合が今も多いのではないでしょうか。
人間の視覚的な美しさを求めた「緑」はその地域本来の「自然」とは異なるものですが、
でも、それを自然保護活動と取り違えてか、とにかく街の景観に相応しい、
人間の見た目に綺麗な緑化活動が今も多いのが現状のように思います。
日本はまだまだ、開発優先的な所があるような気がします。
各地域が発展して都市化していくのは人間から見れば素晴らしいことですが、
地域の自然とそこに暮らしていた動植物たちを押しのけての開発であるなら、
あまり好ましいこととは思えません。

本当の地域の自然を守る、あるいは保全、回復させるには、見た目の景観を良くするだけでなく、
その地域に暮らす動物や植物が生存できるような環境を考えなければならない、
つまり、人間の視点だけでなく、野生の生き物達の視点に立って考えていかなければならないことです。
パンジーやチューリップは見た目にはとても綺麗な花ですが、香りはほとんどなく、
チョウチョやミツバチが寄ってくるような蜜もほとんど持たないので、
殆ど野生の生き物は寄ってきません。それがかえって、
人間が管理するには都合が良い、と取られる事もあるのかもしれませんが・・。
ですが、人間だけに都合の良い自然は、どんなに美しい景観であろうとも、
本物の自然と呼ぶ事はできませんし、未来を担う子ども達にも、
それを本物の自然だよと、これが現代の新しい自然の形だよ、と教えることはできません。
それは自然に対する間違った認識を、次の世代に受け継がせてしまうことになるからです。
自然に対する間違った認識を持った人に、環境問題を正しく解決できる知恵を生み出せるでしょうか?
間違った認識を持った未来人による、良かれと思って行った自然保護や環境保全が、
かえって環境問題を悪化させてしまう事になってしまったとしたら・・・?
それはとても恐ろしいことでは無いでしょうか?
それだけに、まず今を生きる人が正しく自然を理解し、残された自然を守り、
壊れた自然を回復させ、正しく後世に伝えていかなければならない、
という重要な役割を今を生きる私達誰もが担っているんだ、ということを実感します。

持続性のある社会=人間社会と自然の共存したまちづくりを目指すのであれば、
人間に都合よく見栄えの良い自然を作り出す「人工的な自然」ではなく、
そこに生息する野生の生き物達・・それが例え、人間の見た目に都合の悪い生き物であったとしても、
彼らが食物連鎖や様々な生物同士のかかわりを持って暮らせる場所でもなければならないと思います。
極端な話、人間社会に害虫を受け入れろ、というのではありません。
害虫と呼ばれる虫が大量発生しないように、
その害虫を好んで食べてくれる消費者である生き物=天敵がそこに生息していれば、
食物連鎖によってバランスが保たれるはずなのです。そこが自然生態系としてちゃんと機能していれば・・ですけどね。
特定の虫の異常発生は、何らかの原因によってその地域の生態系のバランスが壊れてるサインでもあると思います。
例えば、輸入の際に持ち込まれた外来種の動植物や寄生虫であったり、人間が飼っていたペットであったり。

私達人間一人一人の生き方や考え方が、いかに環境を良くも悪くも左右するか。
常に人は自然環境と共にある、今の環境は自分達の行いによって存在するもの、
自然の理に適わない身勝手な振る舞いは因果応報、必ず巡り巡って自分の身に悪影響を及ぼす。
未来は常に、私達の行いにかかっているといえますね。次世代に、
良い未来を残せるような生き方をしたいものです。

自然への恩恵と生命の尊さ。
その当たり前の感動を僕達大人が何度でも呼び起こさなければならない、
今の子ども達のために。

故・手塚治虫さんはエッセイでそのように語られてます。もう20年以上も前のエッセイで、
まるで今発したばかりの言葉のように、語りかけてくるのです。
23 : 03 : 12 | ビオトープ管理士・こども環境管理士 | コメント(0) | page top↑
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プロフィール

夏葉

Author:夏葉
性別:♀
趣味:ゲーム、お絵描き、
音楽鑑賞
好きな漫画:手塚治虫作品
(火の鳥・バンパイヤ・BJ)
好きな本:手塚治虫著
「ガラスの地球を救え」
マイブーム:スマブラX

取得資格:
・漢字検定2級
・生物分類技能検定3級
・こども環境管理士2級

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